自律神経について 文鳥vs人間

文鳥×心理学

自律神経を整えるには

皆さんは、自律神経を意識したことがありますか?

私たちは普段、何も考えなくても体温が調整され、心臓が動き、呼吸が続いています。自律神経はまるで、体の奥で静かに働き続ける“影のサポーター”のような存在です。

でも、忙しさやストレス、年齢による変化が重なると、そのサポーターが少し疲れてしまうことがあります。

「なんとなくしんどい」「眠りが浅い」

そんな小さな違和感が、自律神経の揺らぎのサインなのかもしれません。私自身も更年期の揺らぎを感じるようになってから、自律神経を意識するようになりました。

この自律神経、もちろん文鳥にもあります。いつも自然体で、無理をせずに生きているあの姿が、私に大切なヒントをくれたのです。

今回はそんな「自律神経」について、書いてみました。

自律神経って何?

自律神経とは、私たちが意識しなくても生きるために必要な機能を、生き続けている限り休むことなく、ずっと動いてくれる神経系のこと。心臓が動き、呼吸をして、汗をかいたりして体温調整をし、食べたものを消化・吸収するのは、私たちが「やらなきゃ!」と思わずとも勝手に身体が動いてくれてますよね。これらは自律神経の働きによるものです。これが私たちに当たり前のように備わっているって、すごいシステムだと思いませんか?

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。

ひとことで言うなら、交感神経は活動モード、副交感神経は休息モードです。この2つのバランスで身体は整っています。自律神経が乱れると、さまざまな体調不良や症状が出ます。

例えば、夜中に何度も目が覚めたり、なかなか寝付けなかったり、イライラしたり、便秘や下痢になったり、身体がだるい、朝起きるのツライ・・・などなど。更年期でよくあるのが、自律神経の乱れからくる、ホットフラッシュと言われる症状で、気温に関わらず急に暑くなったりすごい汗をかいたりして、体温調整がうまくできなくなったりもしますね。

文鳥も人間も、体温調節や呼吸、心拍、ストレス反応などをこの自律神経が支えています。

文鳥の自律神経の特徴

文鳥の小さな体の中でも、人間と同じように自律神経の“揺らぎ”が起きています。文鳥は体温が約41℃と高く、代謝が常にフル稼働しています。

そのため、交感神経が優位になりやすい傾向があります。文鳥はストレスに弱いと言いますが、これは捕食される側の生き物なので、ちょっとした音や光にも敏感で、ストレスを感じやすいからです。睡眠も短い時間を何度もとる「分割型」。副交感神経をこまめに回復させるスタイルです。

睡眠について 文鳥vs人間
文鳥と人間の睡眠について比較しながら、改めて睡眠の大切さについて考えてみました。

文鳥は自立神経が乱れるとどうなる?

文鳥もストレスが続くと自律神経が乱れ、次のような症状が出ます。

  • 羽を膨らませる
  • 食欲が落ちる
  • 呼吸が浅くなる
  • 動かなくなる ( or 落ち着かなくなる)
  • 羽繕いが増える
  • 免疫が落ちて病気にかかりやすくなる

人間の自律神経の乱れと、とても似ていますよね。

病気でもないのにいつもとなんか違う・・・というときはストレスが原因かもしれません。ストレスの原因となっているものは何か、飼い主側が早めに気づき対処していくことはとても大切です。

普段から愛鳥さんの行動などをしっかりと観察して、ストレスをできるだけ減らす環境づくりをしてあげたいですね。

人間の自律神経の特徴

一方、人間の自律神経は、外部から受けるストレスのみならず、頭の中で無意識的にやっている考え事や、不安感なども、過剰な緊張状態になって乱れてしまいます。過去の後悔、やるべきこと、将来への不安・・・私たちの思考はなかなか止まらず、知らず知らずのうちに自律神経が乱れやすくなります。

自律神経が乱れると、原因が分からない頭痛、めまい、ひどい肩こり、胃腸の不調などの身体症状だけではなく、無性にイライラしたり、不安になったりする精神的な不調、不眠などのサインが現れます。

私たちの身体や心は、そういった「不調」という形で「休んでね!」とSOSを出してきます。

自律神経 文鳥vs人間

私たち人間も、愛する文鳥たちも、自律神経によって生きるための機能が自動で動いてることに違いはありませんが、今回見てきてお気づきの通り、文鳥と人間では大きな違いがあります。

文鳥は常に「今を生きている」ので、危険が去ればすぐにリラックスして副交感神経を優位にすることができます。しかし、私たち人間は「安心できる場所」でも思考を繰り返し、なかなかリラックスができません。

忙しすぎる1日を終え、ようやくベッドに横になったのに、「明日の予定は・・・」「今日あの人の表情が・・・」「そういえば前にもこんなことあったな、あれは〇年前・・・」と、芋づる式で思考が止まらないなんて方もいるのではないでしょうか。

だからこそ、私たちは「意識的に休む」ことが必要なんですね。

文鳥から学ぶ自律神経の整え方

文鳥の暮らしは、人間の自律神経ケアにそのまま応用できます。

まず、文鳥は短い休息を何度もとりますよね。人間も、同じようにやはり休息をとることが大切です。

  • 5分だけ目を閉じる
  • 温かい飲み物を飲む
  • 深呼吸を数回する(吐くほうを長めに)

2つ目に、文鳥は常に温かさを大切にしています。人間もお風呂に入ってホッとするように、体を温めることで、副交感神経が優位になりますよ。

  • お風呂に入る
  • 温かい飲み物を飲む
  • 首・お腹・腰を温める

3つ目は、文鳥は安心できる場所でしか休めません。人間も、安心できる場所を作ることです。

  • 明るさを落とす
  • スマホを控える
  • 心地よい香りや音を取り入れる

どれも日常に紛れ込み、当たり前のようで見逃しがちなことばかりですが、こういった小さなことで自律神経を整えることができます。

まとめ

さて、ここまで自律神経についてお話してみましたが、いかがでしたか?

ちょっとぐらい深呼吸したってなにも変わらないよ!と感じてしまう方も多いかと思います。それゆえ、「そんなことしたって意味がない」とおろそかになったり、後回しにしがちです。

お薬ではないので目に見えてすぐに何かが変わるわけでもありません。

ですが、身体はあなたが意識して取り入れた深呼吸にもちゃんと反応しています。

朝日を浴びて交感神経にスイッチをいれ、昼間は仕事や遊び、運動などをして、夜はしっかりお風呂で体があたため、少し灯りを落とした部屋で静かに過ごすことで副交感神経を優位にして、いつもの時間に眠りにつく・・・自律神経は日々の安定した生活リズムも大切です。

年齢を重ね、更年期に入ってくるとそれだけでは全く追いつかないほど自律神経が乱れることもありますが、意識しないより意識して取り入れることで少しでも穏やかに、元気に暮らしていけるといいですね。

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