文鳥の爪切り、できるようになりました!
前々回、「文鳥の爪切り」について記事を書きましたが、今回は私が実際に習得した道のりと共に、これから「文鳥の爪切りできるようになりたい!」と思っておられる方に少しでも参考になればと思い、文鳥の爪切り方法を私なりにまとめてみました。
皆さんからのアドバイス満載のこちらの記事はこちら!

なお、爪切りでてんかんを起こしたり、気を失ってしまう子の爪切り方法については経験がないので書いていません。あしからずご了承くださいm(__)m
爪切り習得までの道のり
初めて爪切りを試みたのは、カノンをお迎えして数か月ほど経った頃だったでしょうか。
爪を切らないといけないと知り、ペットショップで「文鳥の爪切りが欲しいんですが」と訊ねたら、「文鳥用というのは無いので、こちらで」と案内されたのが、はさみの形をした小動物用の爪切りでした。
最初は母と二人がかりで挑戦しました。母は保定を担当、私は爪切りを担当。しかし母も保定スキルがあったわけではないですし、私も細すぎる足の指を持って切るのがこわくて、その時は1本しか切れませんでした。
その後も何度か試みたのですが、逃げる!暴れる!で、もう捕まえることすらできませんでした。
捕まえようとするだけでカノンには噛みつかれ逃げられて、挙句嫌われてしまい、こんな思いするぐらいならと、プロに任せることにしました。小鳥の病院に問い合わせると「爪切りだけでは受付ていません」とのことだったので、ネットで探して小鳥ショップにお願いしていました。その後いろいろ思うところがあり、隣県まで足を伸ばし、動物病院でやってもらっていました。
ある時、カノンが病院での爪切りでケガをしてしまい、同時に診察室でパニックのように暴れていたのがあまりにかわいそうになり、何度目かの挑戦!で、今回本格的に爪切りを習得することになったのです。
練習期間はどれくらい?
スマホの写真データを確認すると、今年2025年2月22日が練習初日でした。その前にも何度か捕まえようと試みたりはしていましたが…。最初のうちは一度捕まえようとすると、警戒して私に近づこうとしませんでした。なので、最初は毎日練習したわけではなく、1日~数日おきだったと思います。
初めて爪切りができた3月18日まで、かかった日数は25日間でした。
切れるようになったとはいえ1回ですべての爪を切れるわけではなく、1回で1本の時もあれば、2本切れたり、と・・・切るたび、練習しながら試行錯誤を繰り返しました。
できない原因を探る
最初はいざ爪切りをしようとしても、カノンを捕まえることすらできず、とてもできるようになる気がしませんでした。「捕まえることすらできないのに、やっぱり私に爪切りなんてできるわけない」と思いました。
そう、「捕まえることすらできない」。爪切りをするには、その前に越えるべきステップがあるのですね。
私は最初に、YouTubeやSNSで文鳥の爪切り動画を見て、イメトレをしたあと、見様見真似で実践してみました。
ここですんなり出来ればラッキーです。愛鳥さんがおとなしくて聞きわけのいい子か、飼い主さん自身が勘をつかむのが速いのでしょう。
私はできなかったので、なぜできないのかを考えてみました。捕まえられない!捕まえられるけど、保定ができない!など、できないところと原因を明確にします。
私はそもそも捕まえるのができなかったので、捕まえるために、カノンを知ろうと思いました。毎日一緒に暮らしている子なので、ここは簡単でしょうか。カノンは、背中を触られるのがキライで、ナデナデは頭の後ろまで。触ろうとすると逃げるので、遊びながら背中に触れる機会を増やし、少しでも慣れさせる練習をしつつ、カノンの動きの癖を見抜き、捕まえやすい立ち位置、態勢に持っていけるようにしました。
相手を知ったあとは、自分を知ることも必要だと思いました。私は相手の感情や表情に敏感で、不機嫌や強気でこられると必要以上に萎縮してしまいます。カノンが怒ると強気になれず・・・でもそんなことを言っていては、爪切りはできません。保定する強さもどれくらい力をいれていいのかが分からず怖かったのですが、練習しながら力加減を少しずつ調整し、カノンをケガさせないように細心の注意を払いつつ、強気で少し強引に!を心がけました。
そして実践を繰り返すのみ!私は練習過程をインスタで共有したかったので、出来なかったときも、出来たときも毎回撮影してリールやストーリーズにあげましたが、ありがたいことにフォロワーの皆様がいつも見てくださり、「こうするといいよ!」「ここまではできてるよ!」「こうなっちゃうの、すごく分かります!」といつも共感や励まし、アドバイスをくださいました。また改めて撮った動画を自分で見ると、改善点がよく分かりました。爪切りスキルを習得するうえで、撮影するのは非常に役立つと感じました。
爪切りまでの4ステップ
「文鳥の爪切りができない」という理由に、「大暴れする」「噛まれる」という理由は結構皆さん多いのではないでしょうか。そして切るときはあまりに細い指をつかむので「怖い」というのもあると思います。
当然ですが、爪切りの目的は「爪を切ること」です。私は当初カノンを捕まえて爪を切ることしか考えていませんでした。ですが、練習をし始めて気づいたのです。
爪を切るにはまず「①捕まえる」「②保定する」「③切る爪の指を確保する」という3つの作業のあとに、やっと「④爪を切る」という作業にたどり着けるということに。
そしてその作業にはそれぞれ、愛鳥にあわせたスキルが必要になってきます。
いざ、爪を切る!
ではそのスキルを、ひとつずつクリアしていきましょう。
捕まえる
まず、「捕まえる」でしたね。捕まえるのが簡単な子は、そのまま保定へすすみましょう。
カノンはやんちゃで大暴れする子。私は遊びながら、触られるのが苦手な背中に触れることに慣れさせていき、捕まえるタイミングを図りました。30分以上かけてそのタイミングを図った日もあります。
遊びながら、一瞬背中を覆ったり触ったりして、右手で掴みやすい位置に来た瞬間に捕まえる練習をしました。


捕まえるときは両手ですっぽりと包み込みました。
包み込んだら保定するほうの手を上にして、落ち着いて人差し指と中指で、文鳥の首あたりをはさむようにしましょう。捕まえられて暴れてるときは、両手で文鳥を優しく包み込んで暗くして、落ち着くのを待ちます。その間に、保定するほうの手の位置を確認しておきましょう。
保定する
しっかりと保定するためのポイントとして、人差し指と中指で文鳥の首あたりをはさんだら、首が第二関節の指の付け根あたりに来るようにしましょう。その状態で、手のひらに文鳥の背中を密着させてから、仰向けにします。これはフォロワー様に教えて頂いた重要ポイントです。私は実際にやってみて、ここが保定の最大のコツだと思いました。
仰向けは、完全に真っ逆さまにするのではなく、お腹を飼い主側に向けて少し立ててあげると良いと思います。

カノンは飼い主の指に足をひっかけては暴れ、横を向いてしまうことが多いのですが、それは保定がしっかりできてないからだと気づきました。しっかり保定ができているときは、暴れても横を向いて逃げてしまうことはありません。
注意点としては、手で文鳥の身体の部分をぎゅっと握りしめないこと。文鳥は、首を抑えても窒息しませんが(もちろんぎゅっと押さえてはダメ)、人間のように横隔膜がないので体を抑え込むと息ができなくなります。あくまでも固定するのは、首のところだけにしてくださいね。
保定ができたら、「落ち着け私!」と言い聞かせます。最初はこの時点で、心臓バクバク!手がブルブル!カノンに「爪切りしようね。頑張ろうね。大丈夫だからね!」と声をかけながら、自分も落ち着かせていました。飼い主側の緊張や不安は愛鳥さんに伝わり、余計暴れます。
爪切りする指を確保→爪を切る
保定がちゃんとできていないと、文鳥の細い指を確保することができません。指を確保できて初めて保定がうまくできているということなので、その状態や手の形などを覚えておきましょう。指が確保できたなら、あとは切るだけですが、細心の注意を払っていても、細い文鳥の指は不意に動くこともあるし、思わぬところに指が来たりしていることもあるので、切る瞬間まで油断はできません。
指を確保するときのコツですが、脚の部分や切りたい指ではなく、ちょうど指の付け根あたり、4本の指をまとめて軽くつまんだ状態から、切りたい爪の指を確保するとスムーズです。
私はいつも保定後、切るまでにモタモタしてしまっていたので、私に文鳥を薦めてくれた友達と爪切りの話になったときに聞いたら、そう教えてくれて実践してみたところ、とてもスムーズにできるようになりました。
爪切りは慎重に、絶対に無理をしないことが大切です。保定が少しでもズレたのならもう一度両手で包み込み保定し直すか、爪切りが長引いているようならいったん中断しましょう。
また、少し慣れてきた頃に「これくらいまでなら大丈夫」と数ミリのつもりで切っても、結構切れていたりもします。血管まで切ってしまわないよう、気を付けましょう。念のため、止血剤も用意しておくといいですね。
爪切りができるようになって
実際爪切りができるようになって、私が分かったことや感じたことなどをまとめてみます。
ストレス軽減のため、タオルを被せるといい?
爪切りに失敗した動画をSNSにあげるたびによくアドバイス頂いたのが「保定後、タオルを顔にかけてあげて暗くすると落ち着きますよ」というお話です。
私もタオルを用意していたのですが、正直まだ慣れない中で、一人では難しかったです。そして少し慣れた、何度目かのときにやってみたのですが、カノンの場合は、顔にかけてあげられたとしても全く落ち着かず暴れ続け、ずれたタオルをかけなおしたりして、爪切りになかなか進めない状態になってしまいました。
病院でも、プラケースに暗幕をかけた状態でも大暴れしていたカノンなので、これはタオルをかけているよりも、笑顔で声をかけてあげて、爪切りを進めて早く終わらせたほうが短時間で済むと判断して使うのをやめましたが、もし余裕があったり、タオルをかけてすぐ落ち着く子であれば使ってあげるといいかなと思います。
爪切りのタイプと使った感想
私が実際に文鳥の爪切りに使った3種類です。左から順に、「人間用ミニ爪切り」「小動物用爪切り」「ニッパー型爪切り」です。

通常の人間用爪切りは、「パチン」と音がして同時に文鳥に衝撃が伝わるので、恐怖心を与えやすいかと思います。また自分の爪を切るときには思いもしませんでしたが、意外と細い隙間に爪を持っていくのが難しい!使い慣れているから大丈夫だろうと思っていたのですが、なかなか爪を挟み込めず、焦ってしまいました。そして長年使っているせいか、私が使っても感じませんでしたが文鳥に使うと切れ味が悪い!切り口の爪が裂けたような状態になってしまいました。
小動物用爪切りは、はさみの形になっていて、ハサミを開くと先端のほうが丸く穴になっています。犬や猫などを飼われている方からは、「これがやりやすい」とよく聞きましたが、これもこの中に文鳥の爪を入れるのが私は非常に難しく感じました。この爪切りで裂けた部分を切り直してみたら、切れ味は非常に良く、衝撃もほとんど感じませんでした。
そして多くのフォロワー様におすすめ頂いたニッパー型爪切り。KEIBA「HA-D04」という品番です。これは本来爪切りではないのですが、小鳥の病院などでも爪切りとして使われています。パチンという音も、切ったときの衝撃もほとんどなくて、文鳥へのストレスはかなり軽減できるかと思います。そして何よりも、先端に角度がついているので切りやすいです。多くの方がこれをおすすめされる理由が、使ってみるとよく分かりました。スムーズに爪切りするためには、必須アイテムだと思いました。

習得して分かったこと
最初にも書いたとおりですが、「爪切り」とひとことでいってもコツやスキルが満載だということが分かりました。爪切りをスムーズに行える方ってほんとにすごいですよね。
一つ意外だったのは、爪切りをするとしばらく愛鳥さんには嫌われるという話はよく聞きますが、我が家の場合、これが逆だったのです。嫌われるどころか、爪切り直後でも手の上に来てくれて、捕まえるときにした遊びもできて、スキンシップになったのかな?と感じるほどでした。これには私も驚いています。
爪切りができたあとは、すぐにカノンが大好きな豆乳をあげています。爪切りのあとは豆乳が飲めると覚えてくれるといいなと思っています。
パニックになる子
インスタやTikTokにあげた爪切り動画に頂くコメントで結構多いんだなと思ったのが「パニックになる」「気絶してしまう(てんかんを起こす)」という子がいることでした。
そういう子の爪切りは、暴れる系の子とは全く違う意味で「爪切りができない」「こわい」ということになりますよね。
フォロワー様に教えていただいたのですが、足に負担なく、爪切り頻度が減らせる止まり木(パーチ)があるようです。こちらは貝殻で作られているそうです!
この動画の中では、効果も検証されているので、興味のある方はご覧になってみてください。
私も今後のためにも、このパーチは前向きに検討したいと思っています。
最後に
今回は私がカノンを相手に習得した内容となるので、必ずしもこの通りというわけにはいかないこともあると思いますが、一例として参考なる部分があればうれしいです。
愛鳥さんと向き合いながら、ひとつずつクリアしていきたいですね。
私が文鳥の爪切りできるようになったのは、インスタフォロワーの皆様のおかげです。ストーリーズで共有したことによって、「やめました」って言いたくなかったので、自分を追い込むという意味でプラスに作用しましたし、何よりストーリーズを見て皆様が本当に親切に教えてくださり、共感や応援をしてくださったので、大きな励みになりました。
応援やアドバイスをくださった皆様、改めてありがとうございました!
これからも練習を重ねて、よりスムーズに、上手に爪切りできるよう頑張りたいと思いますし、今後さらに「こうしたらうまくいく!」という気づきがあったら、また記事にしていければと思っています。
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