文鳥ライフで幸福度が上がる理由

文鳥×心理学

文鳥と暮らす人の幸福度

ペットと暮らすことで幸福度が上がるという話はよく聞きます。特に犬や猫についての研究は多く、飼い主の約80%以上が「QOL(生活の質)が向上した」と感じていることがわかっています。

私も、文鳥を迎えたことで幸福度とQOLが大きく向上したと感じている一人なのですが、小鳥と暮らすほかの方々はどうなのかな?と気になったので、Instagramでアンケートをとってみました。

429名の方が回答くださり、結果は以下の通りです。

驚くべきことに、97%の人が「幸福度が上がった」と感じていました。

では、小鳥たちはなぜこんなにも私たちの心に良い影響を与えるのでしょうか?心理学の視点から考えてみたいと思います。

小鳥と触れ合うことの心理的効果

小鳥を手に乗せたり、なでたりすると、不思議と心が落ち着くと感じる人は多いのではないでしょうか。これは、「オキシトシン効果」によるものと言われています。

オキシトシンは「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」とも呼ばれていて、人と人の絆を深める働きをすることで知られていて、このホルモンはペットと触れ合うことでも分泌されることが研究で明らかになっています。

特に文鳥は手乗りになることが多く、スキンシップをとりやすい鳥です。手のひらの上でまったりと過ごす文鳥を見ていると、心がほっこりと温かくなるような感覚になる人も多いのではないでしょうか。

また、文鳥は飼い主の手の中でうとうとしたり、甘えたりすることもあります。そんな姿を見ていると、まるで信頼されているようで、飼い主自身も安心感を得ることができます。

小鳥のしぐさがもたらす癒し効果

私は文鳥の何気ないしぐさに癒されることが多いです。皆さんも小鳥との暮らしの中で、次のような行動に心を奪われることがあるのではないでしょうか。

  • ペタッとお腹をつけてお餅のようにとろけている
  • 飼い主の肩や頭にちょこんと乗る
  • カキカキしてほしそうに頭を差し出す
  • お気に入りのものをくちばしでつつく

これらの行動は、とても可愛らしく、私たちの心をほっこりと和ませてストレスを和らげてくれます。

また、文鳥は活発に動くことも多いため、見ているだけで気持ちが明るくなれたりもしますよね。小鳥のさえずりの声には、リラックス効果があることが知られていますが、「ピッ、ピッ」というかわいらしい鳴き声も、飼い主にとって心地よい音に感じられるかと思います。

小鳥とのコミュニケーションがもたらす幸福感

文鳥は人によくなつく鳥であり、名前を呼ぶと反応したり、飼い主のあとをついてきたりもしますよね。そのような行動を見せられると、「自分のことを認識してくれている」「信頼されている」と感じ、嬉しくなるものです。

心理学では、「承認欲求」という概念があります。これは「他者に認められたい」「自分の存在を大切に思ってほしい」と願う人間の基本的な欲求なのですが、文鳥との関係が深まることで、この承認欲求が満たされ、幸福感につながるでしょう。

また、文鳥は飼い主の気持ちを敏感に察することができます。落ち込んでいるときにそばに寄ってきたり、いつもより甘えてきたり・・・そんな存在がそばにいてくれるだけで、「ひとりじゃない」と感じることもできるのではないでしょうか。

小鳥をお世話することの心理的メリット

ペットをお世話することには、心理的なメリットがあります。特に次のような点が幸福感につながると言われています。

  • 「役に立っている」と感じられる(生き物を育てることで自己肯定感が高まる)
  • 生活にリズムが生まれる(朝カバーを外したり、掃除することが習慣化する)
  • 責任感が育まれる(大切な命を預かり、向き合うことで成長できる)

心理学では、何かに「貢献している」「誰かの役に立っている」と感じられることで、人は幸福を感じやすくなるとされています。もらうことより与えることのほうが人は幸福度が増すのです。

ペットのお世話を通して、「自分はこの子にとって必要な存在だ」と実感できることも、幸福度を上げる要因の一つと言えます。

小鳥と暮らすことの課題

もちろん、小鳥と暮らすことには楽しいことばかりではなく、いくつかの課題もあります。

例えば、次のような点が挙げられます。

  • お世話に手間がかかる(えさを与えることや、放鳥時間の確保、日々の掃除)
  • 病気になったときの対応(小鳥の病院は限られている)
  • いつかはお別れが来る(ペットロスの可能性)

こうした点を理解したうえでお迎えすることは大切ですが、それでも「それ以上の幸せをもらっている」と感じる人が多いのではないでしょうか。

幸福度が下がったと感じた理由

さて、アンケートでは2%の人が「幸福度が下がった」と回答しました。その理由を考えてみたいと思います。

  • お世話が想像以上に大変だった
  • 期待していたより懐かなかった
  • アレルギーが出た
  • 自分に合わなかった

これから可愛くて楽しいペットとの暮らしが始まる!という期待をこめてお迎えしたものの、日々のお世話は休みがなく、時間もお金も労力もかかります。お迎えにはある程度の覚悟が必要です。

そしてお迎えした子が思ったより懐かず、がっかりすることもあるでしょう。私のインスタのDMには「どうしたらそんなに懐くのですか?」というご相談も時々いただきます。警戒心の強すぎる子もいますし、それぞれ性格もあるので一概に言えませんが、やはり根気よく声かけやコミュニケーションを取るのが一番だと思います。

自分に合うペットを探すのも大切です。これは私の体験談ですが、私はそれまで犬しか飼ったことがなく、文鳥をお迎えしたとき「言うことをきかない」ことにストレスを感じました。文鳥を飼っている友達に「全然言うこと聞かない!」というと「うん、言うことはきかないですね」と冷静に返ってきて、ハッとしました。先ほども書いたとおり私は飼い主に従順な犬しか飼ったことがなかったので「ペットとは人間の言うことを聞くもの」だという先入観があったことに気づきました。その瞬間から考えを改めてみると、むしろ自由気ままな姿がとても可愛らしく思えるようになりました。どんなペットをお迎えするのかは、自分がペットとどのような関係性を望むのかによっても変わってきます。

ゴミ箱からごみをくわえて持ち出すカノン。ダメと言っても言うことは聞きません(笑)

アレルギーが出たというどうしようもない理由や、不意の環境の変化、さまざまな理由で、「どうしても、これ以上は飼育が難しい」と感じた場合は、里親に出すことも視野に入れましょう。責任を持って飼育するのは大前提ですが、だからと言って無理して飼育を継続することは、ご自身そしてペットにとっても、良いこととは言えません。知り合いの伝手やインターネット、SNSを通じて、信頼できる方にお譲りする方法もありますので、一人で悩まず、私たち人間にとって、そして小鳥にとってベターな方法を考えていきましょう。事情があって里親に出すことは「最後までお世話をする」ことにつながります。

以下は、里親募集情報サイトです。ほかにもあると思うので、検索してみてくださいね。

まとめ~文鳥は小さな幸せをくれる存在~

今回のアンケートでは、文鳥と暮らすことで幸福度が上がったと答えた人が97%にのぼりました。

心理学の観点から考えると、文鳥は「オキシトシンの分泌」「承認欲求の充足」「癒し効果」など、さまざまな面で私たちの幸福感を高めてくれる存在だと言えます。

文鳥は平均体重25g程度ととても小さな生き物ですが、その存在感はとても大きなものです。

毎日の暮らしの中で、ふとした瞬間に「幸せだな」と感じさせてくれる——

そんな文鳥さんを、これからも大切にしていきたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました