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睡眠について 文鳥vs人間

文鳥×心理学

一般的には、文鳥の睡眠時間は10時間程度とされています。

我が家のカノンも、季節によって多少前後することもありますが、年間を通じておおよそ10時間の睡眠をとっています。

今回は、文鳥と人間の睡眠について書いてみたいと思います。

文鳥の睡眠時間は?

私は自分が起きる時間を基準にして、カノンを就寝させるのを10時間前にしています。(ヒナの頃は12時間睡眠にしていました)

ほかのおうちの子たちはどうなのでしょうか?あまり聞いたことがなかったので、インスタでアンケートを取ってみたら、以下の結果になりました。

回答数361名で、全体の68%にあたる約7割の文鳥さんが、10時間前後の睡眠時間を確保されているようです。

文鳥は夜でも寝てない?

私は年に数回外泊することがあり、その度に心配で頻繁にカノンの見守りカメラをチェックしてしまいます。普段はカバーをかけてしまうので分かりませんが、外泊時はカバーもかけてあげられないため、深夜にカメラをチェックしてみると、カノンは目を開けていることが多いです。

いつもと違う環境になるから寝れないのだろうか?と心配したことがありましたが、少し調べてみると、どうやら小鳥は長時間睡眠や熟睡をしないし、そもそもしなくてもいいのだそうです。

小鳥は本来天敵が多く、熟睡してしまうと危険なため、長時間ぐっすりと寝るようなことはしないと言います。ではなぜ小鳥には10時間睡眠が推奨されているのでしょうか。

人間と鳥の睡眠の違い

人間の睡眠は細かく分けると全部で5段階に分けられますが、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉はよく知られていますね。これは人間をはじめとする哺乳類、そして鳥類にもあるそうですが、そのサイクルが人間と鳥では大きく異なります。

レム睡眠は、瞼を閉じた状態で眼球が急速に動く「急速眼球運動」というものが見られます。このとき、外部からの刺激はシャットダウンしており、脳は記憶の整理や定着をさせたり、考えをまとめたりしています。一方で、身体は休んでいます。

もうひとつの「ノンレム睡眠」は4段階あり、眠りの深さによって分かれています。ノンレム睡眠では、脳は休んでいますが、身体の筋肉はある程度の緊張状態にあります。

睡眠は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」で1サイクルとなっています。下記の表をご覧頂いての通り、人間が90~120分かけて1サイクルするのに対して、鳥は約2分半ほどで1サイクルを終えるとされています。

身体(筋肉など)人間(成人)
レム睡眠(StageREM)記憶の整理・定着etc休息状態5~30分 (朝方に長くなる)9秒程(ヒナはこれより長い)
ノンレム睡眠(Stage1~4)休息状態ある程度の緊張状態レム睡眠含め90~120分レム睡眠含め144秒程

「半球睡眠」という睡眠のワザ

鳥には、「半球睡眠」という睡眠の仕方があります。

片目だけ閉じて片方の脳だけを休ませるのです。もう片方の脳は起きているので、半分寝ながら食事をしたり飛んだりすることもできるそうです。

なんて便利!私もこの機能が欲しい!(笑)

下の写真は、半球睡眠をしているカノンです。左目が閉じているので、右脳を休ませている状態です。

お気に入りの場所で半球睡眠をしているカノン。2022.12.13撮影

そう、半球睡眠は「ノンレム睡眠」です。

カノンもよく昼寝をしていますが、熟睡や長時間睡眠しない代わりに、半球睡眠や昼寝で補っているのでしょう。

10時間睡眠は体内時計を整える

さて、睡眠について知ったところで、最初の疑問に戻りましょう。

熟睡する必要もなければ、熟睡しない文鳥が何故10時間睡眠を推奨されているのか。

これは「概日リズム」を整えるためです。分かりやすく言えば「体内時計」ですね。

本来野鳥たちは、太陽が昇れば活動し、太陽が沈むと休む生活を送ります。飼い鳥たちも、規則正しい生活をするために「夜は10時間程度暗くする」ことで体内時計を整えることができます。

私たちは決まった時間にアラームで起きることが多いので実感しにくいですが、人間も含めて動物は、太陽が昇れば目が覚めて活動し、太陽が沈むと休むように身体ができています。(夜行性を除く)

人間は規則正しい生活をして生活リズムを整えることが健康に大きく影響します。睡眠時間が不足したり睡眠の質が下がると、脳のパフォーマンスが低下し、心身の健康に悪影響を与える可能性が高まるので、睡眠を後回しにしないようにすることが重要です。

そして文鳥は、半球睡眠を利用して睡眠を補いますが、明るい時間帯に活動し、夜は暗い場所で休むことで体内時計(概日リズム)が整います。なので、文鳥の健康のため、生活環境をできるだけ整えてあげることが大切です。

まとめ

「睡眠」はいまだ未解明なことが多い一方で、多くの研究から、睡眠が脳機能と心身の健康に大きく左右することが証明されており、質の良い睡眠をとることがとても重要であることが分かっています。

動物はみな「睡眠」をとって体と脳を休ませます。天敵に襲われる危険があっても睡眠をとるということは、動物にとってそれだけ睡眠が重要であるということです。

私はカノンのおかげで生活リズムが整ったと言っても過言ではありません。うつ状態から寛解の状態になるまで、食事の見直しや適度な運動、自己の見直しと並行して、睡眠時間の確保や、寝具・寝室の環境など「寝ること」にこだわったことも大きかったです。

文鳥には半球睡眠という方法もあるため、おそらく睡眠不足になることはないと思われますが、できる範囲で夜はお休みカバーなどを使って10時間程度休ませ、規則正しい生活をしてより健康的な暮らしをさせてあげましょう。

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