褒めて育てる
文鳥カノンを迎えたときに、ひとつだけ意識的に決めたことがあります。
それが、
「褒めて育てる」
です。
褒めて褒めて、褒めまくろう!と決めました。
褒める理由
一言で言うと「承認欲求の強く、自己肯定感があまりに低い自分をなんとかしたい」と思っていたのがきっかけでした。
「他者に認められたい」という承認欲求は、本能的にあるものなので、決して悪いことではないのですが、強すぎると何かと問題も出てきます。
私は、親から褒められた経験や誰かを褒めたことがなく、大人になっても誰かから褒めてもらえることがあっても、「また心にもないお世辞を言ってる、この人」と全く受け入れられないどころか、褒められて気分を悪くすることさえもありました。
カノンを迎える少し前から、心理学に興味を持ち始めて、自分の「認知の歪み」が幼少期の家庭環境と馴染めなかった学校生活に大きく影響したために生じたのではないかと感じるようになりました。
いわゆる「インナーチャイルド」を癒すことが必要だと思いました。インナーチャイルドとは、スピリチュアルでよく使われる言葉ですが、心理学的には「幼少期に未解決のままになっている問題」のことだそうです。
「褒めて育てることは、自己肯定感を高めることにはつながらない」とも言われますが、少なくとも私は、幼少期に自分の行動に対してもっと親から興味と関心を持ってもらい、褒めてもらいたいと願っていました。(※決して親を責めているわけではありませんが、当時からそういう欲求を持ち、満たされなかったという事実を述べています)
心理学のセミナーを受けたり本を読んだりするうちに、強い承認欲求と自己肯定感の低さは、このインナーチャイルドが原因だと確信しました。
私のインナーチャイルドは、「褒められたい」「認めてもらいたい」とずっと泣き叫んでいる。今こそ、大人になった自分がそれにめいっぱい応えて癒していこう!と決めたのたです。
そのためにカノンを褒めて育てながら、「褒める練習」をしようと思ったのでした。
褒めるタイミング
私は1日に何度も褒めます。カノンにも分かるように、その行動をした直後に褒めるようにしています。
- ご飯食べたとき
- 水浴びしたとき
- う〇ちをしたとき
- さえずりや求愛ダンスをしたとき
- いたずらをしたとき
- 怒ってきたとき
どんなときもまずは褒める!
「ごはん食べてるの?えらいねー。美味しいね!良かったねー」「怒ってるって教えてくれてるの?そっかそっか!お利口さんだね!怒れ怒れ~!いいぞ~!」「お水浴びするの?パタパタパタ~!上手だね!気持ちいいね!」「こんな大きな紙を持って飛んだのすごいね!かっこいい~!」と、幸い私は一人暮らしで誰にも聞かれないため、ちゃんと声に出して褒めています。(笑)
もちろんカノンがケガをしそうになったり、危険なことをしたときは瞬発的に叱ることはありますが、それでも基本褒めるようにしています。
褒める練習
最近でこそ簡単に褒めてあげれますが、最初のうちはどうやって褒めたらいいのかが分かりませんでした。特に怒ってきた時や、いたずらをしたときに褒めようと思っても、ネガティブ発想に慣れすぎていて褒め言葉が見つからなかったのです。
最初のうちは、思わず「なんでそんなことするの!ダメでしょ!」と言ってしまう時もありました。
褒めるために、ポジティブ思考を心がけるようになり、目の前で起こっていることを、素直に受け止める練習もしてみました。「認知の歪み」を治すため、「認知行動療法」を自分なりに実践してみたのです。
脳は、主語が理解できないといいます。例えば私が「〇〇さんってだらしないよね!」と悪口を言ったとき、脳はその言葉を自分のことだと判断してしまい、自己肯定感を下げることにつながるんだそうです。科学的根拠はないようですが、昔から「言霊」という言葉もあるし、人間には「無意識」という大きな可能性を秘めた領域があります。私は「無意識が引き寄せの法則のカギになっている」と思っているので、それも含めて肯定的にとらえています。
そんな思いもあって、日々カノンを褒め続けているのです。
褒め続けた結果
カノンとの暮らしも、3年が過ぎました。
いつからか、他人と比べることがずいぶん減ったと感じます。あの人はすごいよね、でも私は私でいいところもある!と思えるようになったのです。
もちろん今も落ち込むことはあるし、自分を責めてしまうこともあります。特に親に対しては甘えがあるので「認めてほしい。褒めて欲しい」という気持ちが全く無いわけではありません。
それでも、自分を知り、大切にできるようになったことで、他者を褒めることができるようになり、また他者からの「褒め言葉」も素直に受け止められるようになったことで、承認欲求は和らぎ、自己肯定感はグッと上がったと実感しています。
褒める練習は、「視点を変える練習」だったと気付きました。良いところを見つける練習。
目の前で起こることの良し悪しは、結構自分の考え方ひとつです。突然の雨が降って「最悪!」と思うのか、「まぁこんな日もあるよね!」と思うのか。
認知の歪み(偏った考え方の癖)に気付くことの重要性を知ってから、自己評価が大きく変わり、自分に起こるいろんな出来事に対しても、日が射すことが多くなりました。
視点を変えることで認知が変わり、認知が変わることで思考(感情)が変わり、思考が変わることで行動が変わる。
日々の小さな行動が変わるということは、いずれそれが人生を充実させることになると信じています。
まとめ
褒められて育ったボクは、自己肯定感も爆上がり!ヤンチャなドラ文鳥になったピッ!
byカノン
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