文鳥と人間の快適指数
文鳥は、ヒナの頃は25~30度、健康な成鳥は20~25度、湿度は50~60%に保つことが推奨されています。
快適温度 | 快適湿度 | |
文鳥 | 20~25度(ヒナ:25~30度) | 50~60% |
人間 | 夏25~28度/冬20~25度 | 40~60% |
人間の快適指数とそれほど差はないので、比較的管理はしやすいですね。
私の目安としては、温度は冬20度以上~夏28度まで、湿度は冬40%以上を保てるようにしていますが、雨が続いたり、梅雨時などは湿度70%超える日もあります。時々エアコンの除湿を使うものの、除湿は寒くなりやすいこともあって、ほぼ諦めていると言ってもいいかもしれません。
どうやって温湿度管理する?
温湿度を保つため、まずは温湿度計を用意し、保温電球やエアコンなどの暖房器具、サーキュレーター、そして加湿器・除湿機などを使って管理することになります。
以前、インスタで「冬の温度管理のためにサーモスタット使用しているか」を、アンケートしたことがあります。
回答してくださったのは106名で、結果は以下の通りでした。

約半数が温度を保つためにサーモスタットを使っているという結果になりました。
私はサーモスタットなどを使って「温度制御」をしていますが、友達は保温電球やカバーなどを使うものの制御はしていないと話していました。
なるべく自然な状態で保温をするか、確実に温度を制御して快適空間を作りこむか、どちらが正しいということはなく、飼い主と愛鳥が、無理・心配のないやり方で、環境を整えるのが良いですね。
今回は、私がやっている文鳥の温湿度管理について、紹介していきたいと思います。
必須アイテム「温湿度計」
お迎え当日、私は温度計も持っておらず、数日後に100均でアナログタイプの温湿度計を購入しました。
その後、300円のデジタル温度計も試しましたが、100均のものと比べて温度差が結構あり、「どちらが正確なのか?それともどちらも違うのか?」と疑問を抱くようになりました。
カノンの成長とともに、ちゃんとした温湿度管理をしたくなり、性能が高く、出先でもスマホで温湿度を確認できるというSwitchBotの温湿度計を購入しました。最初に購入したのは「温湿度計」で、後にSwitchBotから「温湿度計プラス」を提供していただきました。どちらも性能に大きな差はないですが、やはり温湿度計プラスの方が断然使いやすいと感じます。

Amazonでも購入できます。
この温湿度計プラスは、スイス製の高精度センサーを搭載していて、0.1℃の温度差、1%RHの湿度差を感知できる上に、10秒ごとに温湿度を測定してくれます。それをスマホでいつでも確認できる!かゆいところに手が届く優れものなんです。ハブミニと一緒に使えば、加湿器やエアコンなどを温湿度に合わせて動かすことができます。
非常に便利なので、小鳥と暮らしている人には是非おすすめしたいです。
- 外出中やお休みカバーをかけたあとの温湿度は、大丈夫かな?
- サーモスタット使ってるけど、ちゃんと適温で保温されてるの?
- いつも温湿度が気になって心配で仕方ない!
こう思ったことがある人には、是非一度使ってみてほしい温湿度計です。
我が家の温湿度管理
このSwitchBotの温湿度計をきっかけに、我が家は少しずつスマートホーム化しており、温湿度はもちろん、家電などを制御していますが、今回はSwitchBotの詳細については省きますね。(省くんかーい!笑)
今回は実際に保温するために使用しているものと、環境について書いてみようと思います。
我が家で使っている保温電球は、これ。

マルカンのミニマルランドです。左側の小さいものが20wで、右側は40wです。時期によって使い分けています。
また、60wや100wといったより大きな電球もあります。これらはペットショップでも購入可能ですが、ネットの方が通常は安価ですので、参考までにご紹介しておきます。
![]() |
ミニマルランド 株式会社 マルカン HD─40C 保温電球カバー付40W 4906456556886 新品価格 |

目安としては、20wは室温に+4度、40wは室温に+7度、60wは室温に+10度、100wでは室温に+15度まで上げることができます。
我が家では、春や秋の少し肌寒い頃には20wを使用し、12月頃からは40wを使っています。実際には、室温が13度を下回ると厳しいため、エアコンやヒーターを併用して室温を調整しています。夜間はカバーの上から大きめのブランケットをかけることで、40wがあれば室温が10度前後の日や、外気温がマイナス2度の日でも20度以上を保つことができます。
温湿度計のグラフデータを見ていただければ分かるように、夜間から朝までしっかりと温度を維持しています。具体的には、この日の明け方の外気温は1度で、室内温度は朝の7時台に11.1度まで下がっていました。

ケージを囲う
市販のカバーがあることは知っていましたが、保温電球をケージ外に取り付けたかったので、写真のような木枠を自分で作りました。小鳥専用のアクリルのケースを買えるなら、その方が早くて綺麗だと思います。

材料は、以下のとおり。
- サイズにあわせた木材 →DCMで購入
- プラダン(プラスチックダンボール)3枚 →セリアで購入
- テーブルクロス用のビニール →DCMで購入
- ワイヤーネット1枚 →ダイソーで購入
- セロテープ →家にあったもの
- 釘 →DCMで購入
ケージより一回り大きめに木枠を作り、天井と背面全体、両サイドの下部約10cmには100均のプラダン(プラスチックダンボール)を貼りました。
テーブルクロスなどに使うビニールは、面ごとにカットするのではなく、見取り図を描いてからカットしています。木枠に合わせて底面以外を覆っています。ビニールの匂いが気になる場合は、中性洗剤で洗ってから干して使用するのがオススメ。
前面は上から垂らすようにしており、左右1cm程度には空気孔としてカットしています。この前面部分は冬のみ使用していて、それ以外のシーズンは天井部に折りたたんであります。

保温電球を使う季節だけでなく、夜は年間を通してこの木枠を使用しています。夏季は通気性を考慮して、この木枠を上下逆にし、前面と天井の2面はビニールがない状態にしています。
おやすみカバーも自作しました。遮光1級のカーテン生地を購入し、木枠に合わせて裁縫が得意な母が作ってくれました。

これも前面は、上から垂らすようになっていて、両サイドにマチをとり左右に3か所ずつ、全部で6か所に内ボタンがついています。
余談ですが、右上の文鳥ワッペンはセリアで購入。左下の白文鳥らしき刺繍は、実家が刺繍会社を営んでいるので、カノンの写真を持って行き刺繍してもらったのですが・・・文鳥を愛していなければ、こうしてのっぺらぼうな仕上がりになってしまうことを思い知りました。100均素晴らしい!(笑)
昼間の環境
昼間はこの木枠の中にケージをセットしています。40wの保温電球をぶら下げるとギリギリで危ないので、100均のワイヤーネットを使って、保温電球がビニールにくっつかないようにしてあります。
サーモスタットは25度に設定していますが、外出中は暖房器具を切っているため、室内温度が低くなると温度維持ができず、徐々に下がってしまいました。
SwitchBotで制御していたときは、維持できていたため、温度計のデータとともにマルカンに問い合わせたところ、輻射熱の関係ではないかということでした。そのため、現在はセンサーの位置を変えたりして、うまく使える場所を探しているところです。
保温電球の奥には、100均の加湿ペーパーを置いています。

温湿度計は磁石でくっつくので、ケージ内のなるべくツボ巣に近いところで測定しています。

冬の外出中は、前面のビニールカバーを下ろしてあります。
保温電球をつけていても、ケージ内温度が21度を切った時点で、SwitchBotのオートメーション機能を使い、エアコンの暖房が入るように設定済み。部屋があったまるまでに、20度を切らないよう21度でエアコンがONになる設定にしています。
夜間の環境
昼間使っているケージを夜に掃除しリセットして、朝イチを気持ちよく過ごしたいという私の意向で、カノンには竹かごを使ってもらっています。竹かごは朝、掃除して夜すぐ使えるようにしています。

保温電球は、右奥にブックエンド(本立て)を置いて引っ掛けていて、左奥に加湿ペーパー。下に敷いている黒い布は、古いマフラー。サーモスタットのセンサーの先端を、竹かごに差し込みます。

夜は、ビニールカバー(夏はナシ)と、先ほどのおやすみカバーをかけます。
冬はさらにその上からブランケットをかけていますが、空気が入るようおやすみカバーは閉め切らずにブランケットも少し余裕を持たせるようにしています。
温湿度計のグラフデータを見て頂いても分かるように、サーモスタットは23度に設定すると、±1度ぐらいで、22~24度あたりでキープしてくれるので安心。この日、明け方の外気温は1度、室内温度は朝7時台に11.1度まで下がっていました。

湿度管理
湿度管理について、色々と試してみました。最初は100均の陶器製加湿ポットを使用しましたが、最初だけで効果がすぐになくなってしまいました。その後、同じく100均の加湿ペーパーを試してみたところ、これはかなり良い感じ。2枚を交互に使用しています。
濡れたハンドタオルも湿度を保つのには効果がありましたが、1日で生乾きの匂いがケージに移り、すぐに使うのをやめました。キッチンペーパーも使ってみましたが、わずか2時間ほどで乾燥してしまい、こちらも不向きでした。加湿器をケージ内に置くのは難しいので、現在は100均の加湿ペーパーに落ち着いています。
ちなみに、我が家のカノンはケージで過ごす時間が短く、普段は私と一緒に室内にいます。
暖房器具で部屋を暖めると、乾燥しやすい室内ですが、湿度管理はSwitchBotのスマート加湿器に任せています。お手入れと水の補充さえすれば、自分が設定した湿度に合わせて自動でON/OFFしてくれるので、ほぼ40%~55%の湿度を維持しています。室内の湿度についてはあまり気にする必要がありません。(※加湿器や家電の制御には、ハブミニも必要)

こちらもAmazonで購入可能。
まとめ
以上が、我が家の温湿度管理です。
夏はエアコン24時間つけっぱなしで、特に気にする事もなく、春や秋は電気代もかからないうえに、温湿度が気になる事もほとんどありません。
やはり保温電球を使用する冬が一番大変ですね。温度を気にしつつ、湿度も気にしないといけない。
我が家の温湿度管理をまとめると・・・
- 温湿度計で常にチェック
- ケージの空間を囲う
- 保温電球を使う
- サーモスタットを使う
- 最悪21度切った時点で、SwitchBotでエアコンONにして、室内温度ごとあげる
- ケージ内湿度は、100均の加湿ペーパー。室内はSwitchBotスマート加湿器を使用
- 夏季は24時間、エアコンつけっぱなし
という感じです。
SwitchBotは、「〇度になったら通知」の設定ができたり、出先からでも家電を操作できるのが非常に便利です。そのうち、SwitchBotも詳しく紹介できればと思っています。
私の温湿度管理が一般的なのかやりすぎなのかは分からないけど、自分が安心できてカノンが快適な環境を模索した結果が今のところは、このやり方で落ち着いています。
今後もし変わっていけば、そのときにまた記事にしていければと思います。
コメント