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怒りの正体

文鳥×心理学

「怒り」を知って、対処しよう

文鳥は、本当によく怒ります。

我が家のカノンは、「怒らない日はない」と断言できるぐらいよく怒るのです。

怒る理由は、人間と同じように、何かが気に食わなかったり、思い通りに行かなかったり…感情が発生するしくみは、人間と同じです。

私はもともとかなり短気な性格です。今もそれは変わっていないのですが、周りには「怒ることあるの?」とよく聞かれます。正直言えば、内心はけっこう頻繁に怒っています。(笑)

そんな短気な私なので、カノンがちょっと本気で私に歯向かってくると、大人げなく、カノン相手に本気で腹を立ててしまうこともあるくらい・・・

私が「怒り」という感情に興味を持ったのは、自分も怒りの感情に振り回されて疲れてしまうし、怒るカノンに自分の感情をかき乱されることもあり、「怒りについて理解できれば、より穏やかな暮らしができるのに」と思ったのがきっかけでした。

怒りは「二次感情」

最初に知ったのは、怒りは「二次感情」であるということです。

怒りよりも先に、「怒りの発端」となる感情があるということ。寂しさや不安、悔しさ、期待など・・・「怒り」には、「怒りのもと」となる感情があるので、それに気付くだけでも、多少怒りを鎮めることが出来ます。

たとえば、自分が体調不良を感じて、旦那に「今日は少ししんどいんだよね」と伝えたのに、旦那は「そうなんだ」と興味なさげ。動けなくはないので、家族のご飯を作り洗い物を済ませ、掃除をしていると、リビングで旦那が横になってテレビを見ている。その姿を見て、腹が立つ・・・「なんで手伝ってくれないの?私がしんどいの知ってるのに!」と。

それは、自分の体調不良を「大丈夫?俺がやるから休んでて」と気遣ってほしかったからです。期待をしているから腹が立ってしまいます。

なので、この場合の怒りの原因は「期待」です。ということは、最初から期待をしなければ、怒りを感じる必要はなかったわけですね。

最初から相手に期待しないか、もしくはちゃんと伝えてみましょう。怒らずに、「私今日体調悪いから、少し手伝ってくれる?」と。手伝ってもらえて助かったなら「ありがとう、すごく助かった。これからも私がしんどい時は、手伝ってくれたらすごく嬉しいな」とつけくわえておくといいですね。

結局自分の意識ひとつでイライラを減らせる手段は出てきます。

そもそも相手が自分と同じ気遣いができる、同じ価値観を持っている、同じ見え方をしていると言う勘違いから、勝手に期待をしてしまうのだから。

自分が腹が立った時、相手が怒っているときは、まず、「怒りは二次感情」であることを思い出し、「怒りのもと」を探すところから始めてみましょう。

「怒り」は悪ではない

とは言っても、やっぱり腹は立つ。分かっていても腹は立ってしまいますよね。

それは、「怒り」が本能的なもので、人間にとって必要な感情だったからです。動物は怒ることで、その命を守り繋いできました。狩猟採集の時代に、「怒り」がなければあっという間に人間も絶滅していたでしょう。

なので怒ることは、悪いことではなく、とても自然なことです。

しかし、怒りの力はよくも悪くもとても大きく、いい方に向かえば、大きな結果を得られることもあるが、悪いほうに向いた時は、相手を傷つけたり人間関係の悪化にもつながってしまいます。

そして怒ってストレスが増えると、コルチゾールというストレスホルモンが増加し、増えすぎると免疫力低下や血圧の上昇、うつ病にもなりやすくなり、身体に悪影響が及ぶのです。

現代においては、やはり「怒り」の感情に振り回されるとマイナスに向くことが多いので、できればコントロールしたいところです。

効果的な方法としては「リアプレイザル(認知的再評価)」という方法があります。

私は怒りを感じやすいので、よくこの方法を使います。どういう方法なのか、紹介しましょう。

怒りをコントロールする

「リアプレイザル」とは、簡単に言うと「改めて認識し直す」ことです。

会社で、理不尽なことで上司や先輩に怒られたとします。

「なんでこんな不可抗力なことでこんなに怒られなきゃいけないんだ!」と、自分は悪くないのに怒られて、悔しくて腹がたちますね。

そのときに「リアプレイザル」です。

怒ってきた上司は、朝から疲れていたのかも。朝出かけるときに、奥さんとケンカしてイライラしてたのかも。何か心配事でもあるのかも。寝不足だったのかも。

こうやって具体的に、その人のいろんな側面を考えてみるのです。これはホントでなくても大丈夫です。自分の想像でかまいません。相手にも何か事情があったのかも・・・と思ってみることでいったん怒りを鎮めるのです。

怒りにかかわらず、感情というのは自分の中の価値観や、見え方のフィルターを通しています。

そのフィルターを通し直す=リアプレイザルをすることで、違う認識になり、感情も変わります。

これは「怒り」だけではなく、マイナス思考な人にも使えます。悪いところばかり目がつく人は、視点を変えてみましょう。相手の立場になって自分だったらどうだろうと考えてみたり、「思考の転換」を心がけてみるといいでしょう。

世の中で起こっていることのすべてを、人間は目や耳、鼻などすべての感覚器から情報を得て、それぞれのフィルターで善悪や正誤を判断し、感情に表れていることを知ることが大切だと思います。

まとめ

リアプレイザルは訓練すると徐々にできるようになります。

最初こそ怒りが収まらず、なんで相手の事情なんて汲んでやらなきゃいけなんだ!となかなかうまくいかないこともあるでしょう。そんなときは、落ち着くまで時間を置けばいい。できなくても大丈夫です。またその次に腹が立ったときに、試してみればいいのですから。

「人間は感情の生き物」である以上、感情のコントロールはそう簡単にできるものではありません。

まずは、

怒ってもいい。怒るのは悪いことじゃない。怒ってしまった自分を許すところから始めましょう。

自分を許せるようになれば、少しずつ相手のことも許せるようになってきます。

私が「怒り」について学んだ時に感じたのは、私は誰よりも「自分で自分のことを許せていない」ということでした。

人のこと許せないなと思ったら、まず自分を見つめ直すのもいいかもしれませんね。

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